生家に別れ(≠絶縁) を告げてきた話

社会人になって東京で働くまで住んでいた生家の売却が決まりました。この前の連休に帰省し、荷物が何もなくなった生家を見に行き、感謝の気持ちを込めて、お別れしてきました。

という、自分語りをさせて下さい。

実家？生家？

人の薀蓄を聞くのが嫌いな私です。だって、知ってる事をドヤ顔で言われても反応に困るし。さらに掘り下げた薀蓄を返してやろうか！と思うほど大人気ない事はしないし。。

(´σ ｀) ﾎｼﾞﾎｼﾞ

なのですが、嫁いだ女性が生まれ育った家を「実家」と呼び、男性の場合は「生家」と呼ぶのが正しい日本語なのです、と薀蓄から始めます。私と同じく薀蓄語りが嫌いな方、不愉快な始まりでごめんなさい。

その生家の売却が決まりました。両親は、私の長女が生まれた翌年に引っ越しました

理由は、父曰く、

我が家は寒いです。長女ちゃんが風邪を引いたら大変なので引っ越します

どこまで本気で言っているのだろう、、なのですが、父は冗談は言わないので本当にそんな理由で家を買い替えたようです。

６年ぶりに生家に入る

ガレージを見て、バイク(ＸＪＲ) に乗ってた事を思い出しました。原チャリのシートは、飼っていた紀州犬に何度もめちゃくちゃ噛まれてボロボロでした。

小学校へは徒歩３０分、中学校は自転車で２０分、高校はバスと電車で１時間半、大学へはバイクと電車で１時間半かけて通いました。 

応接間にはステレオとピアノがありました。

ピアノは幼稚園から高校卒業頃まで習っていました。夏、窓を開けてショパンを弾いていた近所迷惑なヤツは私です！中学校の時は、学校から帰宅したらすぐに応接間でＦＭラジオを聞きながら夕食まで勉強していました。応接間は、中学の頃に家の中で一番長い時間過ごしていた場所です。

壁と壁を足で踏ん張って上に登る、スパイダーマンの気分が味わえるアトラクションです！

高校入学祝いとして、欲しかったＰＣ(Ｓｈａｒｐ Ｘ６８０００) をせびって買ってもらいました。それからはＰＣ三昧の日々を過ごしました。

外部ＦＭ音源を繋いでＤＴＭをしたり、モデムを繋いで草の根ＢＢＳをしたり、Ｃ言語もアセンブリ言語も、ＰＣの基礎は愛機Ｘ６８ｋが教えてくれました。Ｘ系専門の月間誌「Ｏｈ！Ｘ」は今でも捨てられずに持っています。

マイコンＢＡＳＩＣマガジンは捨ててしまって後悔していますｏｒｚ

夏は屋根で寝て日焼けしました。

我が家よ、今まで育ててくれて本当にありがとう！

５月、庭でたなびいてた鯉のぼりも忘れません！

６月、庭で一杯実った梅の実も忘れません！

探しものが見つかった

２週間ほど前に両親が最後の荷物整理をした時に見つけてくれました。

懐中時計

父がフランスに行った時にお土産で買ってきてくれました。兄へのお土産は金の懐中時計。子供の私には金が羨ましかったのですが、今は銀を貰って良かったと思っています。

昭和天皇 御在位５０年記念盃

もう１つ、

これは両親のものでしたが、今回譲ってもらいました。

恩賜のたばこ

実は、もう１つ探していたものがあるのですが、残念ながら見つかりませんでした。それは「恩賜のたばこ」です。

 

ja.wikipedia.org

とある理由で宮内庁の方が家に来られた際に頂きました。

未成年でしたが、蓋を開けた時、タバコ１本毎に菊花の紋章が描かれていて、「これは凄い！珍しいものを頂いた」と思ったものです。両親曰く捨てた憶えは無いとの事なので、現在両親が住んでいる家のどこかに眠っているのだと思います。

ところで、これからは何と呼べばいいのだろう？

ところで、両親が引っ越した後、私は今、両親が住んでいる家を何と呼べばいいのでしょうか？？「一所懸命」を「一生懸命」と言っても間違いに気づかれないのと同様、「実家」って呼んでおけばいいんですかね？？

日本語に詳しい方、教えてくださいm(. . )m

ご覧いただき、ありがとうございました。