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Buffaloルーターは設定変更しないとIPv6接続が安定しない、または、一度IPv6接続するがすぐにIPv4になる現象が発生します。今日、解決方法が判明したので、そのルーター設定を最後に追記しました。
また、「VPN 繋がらない」の検索流入も一定数あります。
BBユニットとVPNサーバーの接続方法を図示して説明しましたので参考にして下さい。
自分のための覚書です。もし、既存ルーターがあってそれを使いたいのに、もう1つISPから提供されるルーターを使用しなければならない(=既存ルーターは外せない)、という場合に参考にして頂ければ幸いです。
ISPがSoftBankであろうが別会社であろうが、やる事は同じです。
一応SoftBank以外でも自力対応できる手順書になっています。
我が家のネットワーク接続機器

ネットワーク接続機器構成は下記となります
- ISP :SoftBank光
- ルーター:SoftBank光 / BBユニット
- ルーター:BUFFALO / WXR-2533DHP2
- NAS :Synology / DiskStation DS218play
- その他 :Sony / PlayStation 4 他、PC、タブレット等
NAS用途に使うHDDはWestern Digital のREDがオススメです。24時間365日稼働を想定されているので耐久性能面で安心感があります。
BBユニットはスマホ料金割引適用&IPv6接続の為に必要です。
BUFFALOルーターはVPNサーバー機能付きで、VPN接続を使用する為、私は必須機材です。中国に行く際はVPN接続が必須なので、自宅にVPNサーバーを置きました。
PS4はDLNAクライアントとして使っています。ゲームはしません。これはどうでもいい情報ですね。
VPNの必要性について
VPN、詳細に興味ある方はWikipedia先生を訪問して下さいまし。また、これはルーター付属機能に関する余談なので、接続手順を知りたい方はすっ飛ばして次のチャプターにお進み下さい。
VPNは中国では必須、普段使いでもあると便利
ご存知の方が多い情報だとは思いますが、中国は「金盾」というファイアウォールによって、Google、Facebook、LINE等のSNSは利用できません。「金盾」が通信を遮断するからです。他国(≒民主主義国家) から配信される、当局に「不都合な情報」を国民に知られたくないからです。中国国内の検索サイト(白度(Baidu)) を使っても「天安門事件」なんて情報は出てきません。そんな規制をしているのに、SNSを使われれば容易く情報拡散されてしまうわけですから、躍起になって遮断に勤しんでおられるのです。また、「金盾」の影響で、海外サイトへのアクセスはメチャおそスピードなのです。
その為、駐在員はVPN接続サービス業者を利用して、インターネット通信をトンネリングして各種遮断されたサービスに接続できるようにするのが半ば常識となっています。そう、駐在員とは「金盾」に立ち向かう勇者達なのです(ウソ
VPNを使ってない人は、仕事していないか、中国語が堪能かの2択です(ホント
しかし、当局もVPNですり抜けられる事を把握していて常に監視している為、有名所のサービス業者は突然使えなくなります(全人代の少し前とか)。なので、私はプライペートでVPN経路を持ちつつ、複数のVPN回線を使用していました。VPNサービス事業者の場合は、当局がグローバルIPを調べたら1発で遮断できますが、個人が使っているVPN回線まではさすがに遮断できないからです。この先AIが進化し、パケット解析して「遮断してやるぜ、ヒャッホー!」とかなるかもしれませんけども。
ちなみに、香港にサーバーを立てているVPN接続業者は、当局の規制が厳しい期間でも繋がりやすいという小ネタもあります。
また、私が日本にいる場合でも、出先から自宅のNASに接続し、NASに保存している音楽、動画をストリーミング再生する目的でVPN接続を使っています。なので、スマホの中には音楽データは入っていません。ミニマリストはスマホ内データも断捨離しております。
このように、日本国内で生活していてもVPNを使うと大変便利です。
では、どう接続したらいいのかな?

BBユニットをPPPoEパススルーにして、ルーター機能はBUFFALOに任せる構成にします。
既存ルーターが特別必要ない場合は、こんな事せずに既存ルーターは取り外して、BBユニットにローカルIPを払い出してもらえば良いので、通常は困りません。
要は別回線から自宅内の特定デバイスにアクセスしたい時に、BBユニットがPPPoE機能を持っていると、VPNサーバーに接続できないので各機器の設定を変えないといけないという事です。
というわけで、下図の接続構成になります。

各機器の設定方法
BBユニット
ルーターのIPアドレスを調べる
Windows10の画面で説明しますが旧OSでもほぼ同じです

Windowsキーを押して、「cmd」と入力すると「コマンド・プロンプト」と出てくるので、これを実行します。「Win + R」で「ファイル名を指定して実行」を表示して、そのテキストBOXに「cmd.exe」と打ってもいいです。
なお、MacとLinuxでの説明は割愛します。
BBユニットの設定変更をする
cmd.exeを起動して、「ipconfig」を実行します

ここにデフォルト・ゲートウェイのIPアドレス(IPv4)が表示されるので、それをブラウザに入力してアクセスします。
BBユニットにアクセスして、設定変更する
BBユニットは192.168.3.xで出荷されているようで、デフォルト・ゲートウェイは「192.168.3.1」になっていますね。

すると、BBユニットの設定画面になるので、
BBユニットのWi-Fi有効/無効切り替え
BBユニットのWi-Fi機能が不要なら、「無線LANの設定」をクリックして

「無線LAN機能停止設定」を選択して、ラジオボタンを「無効」にして設定変更します。

これで、BBユニットのWi-Fi機能は停止します。
BBユニットのPPPoEパススルーを有効にする
次に、PPPoEパススルー設定をします。メニュー画面の「ルーター機能の設定」をクリックします。

左のメニューの「PPPoEパススルー」をクリックして、

これで、後ろに繋げるルーターにPPPoEパススルーする事ができるようになります。
次に、BBユニットにBUFFALOルーターを繋げて、BUFFALOルーターの設定変更を行います。
BUFFALOルーターの設定を変更する
まず、ルーターある物理スイッチを切り替えます。
写真ではわかりにくいですが、「MODE=NAMUAL」「ROUTER」にします。
次に、再びcmd.exe でipconfig を実行して、デフォルト・ゲートウェイのIPアドレスを調べます。

BUFFALOルーターは192.168.11.x になってますね。
なので、今度はブラウザで192.168.11.1 にアクセスします。

ユーザー名やパスワードはマニュアルに書いてあるので、それを見て入力してログインして下さい。ログインすると下記画面になります。

「詳細設定」をクリックして、
BUFFALOルーターのIPアドレス取得方法を変更する

ラジオボタンを「PPPoEクライアント機能を使用する」にして設定変更します。
BUFFALOルーターのPPPoE設定を変更する
次に、PPPoE設定を変更するために、左ペインの「PPPoE」をクリックします。

「接続先の編集」ボタンをクリックして、

PPPoE接続先の設定を入力して保存します。
接続先名称は任意の文字列でOK、ユーザー名とパスワードはISPから書面で通知されているので、それを見て入力しましょう。サービス名は空欄でOKです。
IPv6接続設定
Buffaloルーターは、初期設定のままだとIPv6接続が安定しません。
別記事で解決方法を紹介していますので、そちらをご参照下さい。
これで、全ての設定変更が完了です。ルーターが設定変更を終えたらインターネット利用ができますが、ネットが繋がらない場合は、1回全ての機器をリセット(電源OFF/ON)してみましょう。あとはVPN接続をチェックしましょう。
以上、複数のルーターを使用してVPN等サーバー機能を使用する場合の機器接続構成、設定方法でした。ご覧になられた方にとって、少しは役に立つ情報だったら嬉しいです。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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