RetroArchというエミュレーターは色々なプラットフォームで動きますが、PS VITA用の設定で多少苦労したので備忘録。英文サイトを調べても全然見つからなかったのでニッチな情報です。
RetroArchの導入方法やイメージファイルについて、紹介や説明はしません。調べたらすぐに見つかる情報だとか諸々考えて記載略。
The minimum information is written in English (in blue), so English-speaking readers can excerpt and read that part.
RetroArch is using the latest version as of April 30, 2021, when this blog was written.
スキャンラインとは
今では3Dグラフィックス用語で浸透していますが、本来の意味は走査線。
懐かしのブラウン管の画面描画方法で、電子銃から光線が出て点を表示し、これが水平方向に高速移動することで画面全体に映像を表示します。
レトロゲーはブラウン管で遊んでいました。当たり前ですね。
というわけで、私はエミュレータの表示は水平ラインを全描画せず、ブラウン管表示のようにするのが好みです。
今どきの液晶モニタや有機ELなら綺麗に表示できますが、そもそもエミュレートするハードウェアの画質が荒いので、スキャンライン設定をした方が趣があり、当時と同じ映像を楽しめます。
昔風の映像、レトロな映像を楽しみたい方は試してみて下さい。
スキャンライン表示方法
スクリーンショットは日本語化したPS VITA版RetroArchです。
コンテンツをロードした後、クイックメニューを開いてOSDオーバーレイを選択します。設定変更していなければ、L+R+SELECT+START同時押しでクイックメニューが開きます。
プリセットは大量にあるので、自分好みの表示をコツコツ探すしかありませんが、オススメはmame-rgb-3xです。
mame-rgb-3x.cfg は、ux0:/data/retroarch/overlays/effects/scanlines にあります。
設定変更前後の画面がこちら。
スクショを撮ったエミュレート画面はSharp X68000の電脳倶楽部 第74号(満開製作所製) です。
1994年7月に発行されたソフトウェアですが、この頃に北朝鮮が原子炉でニュースになっていたのかと、古い新聞を見たような気持ちです。
この方法の難点は、オーバーレイでブラウン管表示を再現している事。
なので、フルスクリーン以外で4:3表示等にした場合、VITAの画面全体にスキャンラインが表示されてしまいます。
ですが、VITA版RetroArchは映像設定(シェーダー設定)が存在しないので、オーバーレイを使うしかブラウン管表示を再現する方法は今の所ありません。
However, since RetroArch for Vita does not have video settings (shader settings), there is currently no way to reproduce CRT display using an overlay.
PS VITA、恐ろしい子。。
Sonyのゲーム機はゲーム目的以外でも便利で、PS4も含めて複数台所有していますが、どれも洒落にならない高機能です。
特に、PS VITAは端末自体が遊び倒せる逸品になっています。
PS4のリモートプレイもできますし、それ以外にも様々な遊び方ができます。
PS VITAは生産終了品なので、VITAの潜在能力が一般ユーザーに周知されたらプレミア価格になってもおかしくない名機です。
持っていて損は無いハードウェアです。
美品は価格が上昇してきていますので、興味が湧いた方は早めに確保しておくと良いかも。
PS4リモートプレイやアーカイブスのゲームを遊ぶ時はR3/L3の物理ボタンがあった方がストレス無く遊べます。
私は上越電子のグリップカバーを使用していますが、めちゃくちゃオススメです。
エミュレート環境について
今回エミュレートしたX68000についての補足ですが、当然ながらX68kも電脳倶楽部のフロッピーディスクも保有しています。
動作させる為に必要なIPL(iplrom.dat)やcgrom.datは、所有している実機から吸い出しています。
PS VITAでX68k等のPCをエミュレートしても、画面を見て楽しむ以外の使い道は少ないです。
ですが、レトロゲームならジョイパッド対応は多いので、VITAでも充分遊べます。
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