Stripeを個人利用する時に注意するポイント~本番環境申請が通らない場合の対処方法

サーバー・WordPress

私はStripe社(以下Stripeと略) のクレジット決済代行サービスを利用していますが、実は本番環境申請を却下された経緯があります。

本番環境申請が却下された私ですが、最終的には承認して頂く事ができ、現在は個人でクレジット決済を利用したビジネスを展開し始めています。

今回は、非承認だった理由と本番環境の申請が通るまでの経緯をご紹介します。
この記事は、これからStripeを使ってEコマースを始めてみたい、また、始めてみたけど本番環境申請が通らないという方に向けてのHOW TOとなります。

Stripeとは

StirpeはアメリカのSaaS企業で、Eコマースやモバイルアプリにオンライン決済サービスを導入するインターフェースを提供している会社です。
主要なクレジットカードは全て網羅されており、現在ではJCBにも対応しています。

Stripe同様にクレジット決済が行えるサービスを提供している会社は複数あります。

有名な所ではSquare, PayPal, SBペイメント, ビルモント, ゼウス, GMOイプシロン, ファーストペンギン等々。

Squareは知名度を上げてきていますが、店舗型事業での決済に特化しているので、Stripeのように自分のWebサイトに決済機能を組み込みたいというニーズには対応していません。

各社の比較は別記事で書こうと思いますが、オンライン決済サービス代行を個人利用できる可能性が高いのがStripeであり、また様々な販売方式に対応可能、かつ実装も簡単なのがStripeです。

Stripeは個人が利用するクレジット決済代行サービスの中で最適解となる決済代行サービスだと考えています。

その理由は実装の非常に簡単である事や、サブスクリプションにも対応している事、決済処理の組み込みがユーザー好みに柔軟に対応できる豊富なAPIが提供されているから等。

決済処理を単純実装するだけなら1分でできてしまいます。

とにかくユーザーの利便性が高い印象です。
PC/Web知識が無くても、やる気さえあれば少し勉強すれば導入できると思います。それほどに導入時の敷居が低いです。

そんなStripeですが、アカウントは誰でも作成できるのですが、実際の決済サービスを本稼働させるためには本番環境の申請が必要となります。

本番環申請をする事で、事業主とビジネスに対する審査が行われ、承認されれば実際にビジネスをスタートさせる事ができます。

これはネット上に溢れている誤情報です

ここで、この記事の肝となるStripeを個人利用する場合に注意すべき肝心な事に触れておきます。

下記の2点に注意して下さい。

申請におけるBADポイントはこの2点に集約されます。

  1. ビジネスのWebサイトの申請にFacebook等のSNSは使えない!
  2. 禁止業種のリストをしっかり理解し、抵触しないビジネルモデルを提示する

以上です。

この2つを抑えておけば本番申請が通る可能性が高いと思われます。
この2点をしっかりとStripeに説明できないと、現在は高い確率で審査に通らないものと思われます。

Stripeがどのような審査基準を設けているか明確に知る術はありませんが、以前から個人利用でも審査に通ったという事例は数多くあります。
私自身も個人利用ですが審査に通っています。

Webサイトの申請についてですが、まだWebサイトを持っていない場合どうすればよいか?
これはスタートアップして間もない個人利用者が悩むポイントだと思います。

その答えはネット検索すれば出てくるのですが、

その内容は
Webサイトが無い場合、個人のFacebookアカウントで申請したらOKですというものですが、現時点では100%審査に通りません

それらの記事は古いものであり、現在では誤情報となって散見されます。

くれぐれも簡単に審査が通るという巷の情報を信じてスタートアップしないよう、ご注意下さい。

一般的な利用方法はEコマースサイトやオンラインサロン運営等、Webサイトで何らかの商品を販売する為にStripeと提携したいと思うはずです。

個人で新規事業としてStripe経由で商品を販売したい場合、まず最初にやる事は販売するプラットフォームとなるWebサイトを用意する事です。

それでは、以下に私が申請却下され、トラブルシューティングした経緯を時系列に解説します。

テスト環境でモノづくりを終えた後に、まさかの。

Stripeのアカウント作成は非常に簡単です。恐らく誰でも作れます。
これについては解説サイトが多数あって簡単に情報収集できるので割愛します。そもそも解説を見る必要が無い程に簡単です。

Stripeのアカウントを作成すると、テスト環境で決済サービスの運用テストが行えるようになります。

私はテスト環境で自作ソフトウェアとの連携テストを行い、試行錯誤&四苦八苦し、ようやく実装が終わって販売したい商品が完成した所で本番環境申請を行いました。

私の場合は少し特殊な決済方法を考えており、販売するWebサイト無しでも決済ができるスキームを考えていました。その為、上述したビジネスのWebサイトは存在すらしていませんでした。

Stripeの決済代行サービスを使うのであれば、まず最初に本番環境申請を行って下さい。
準備が整ってから最後に申請して、その申請が却下された場合、途方に暮れることになります。

JJ
JJ

私がそのパターンに嵌った1人です。

Stripeからの回答は

Stripe 本番環境申請 却下 否認

Stripe 本番環境申請却下

という、まさかの申請リジェクト。

このメールは申請却下された場合に同一文書でメールが届くものと思いますのでスクリーンショットを貼っています。

私の考えていた決済サービスの組み込み方法はStripeが唯一のサービス提供会社であり、Square等他社では実現不可な事をやろうとしていたので呆然としました。

禁止業種に該当していないか?

Stripeのアカウントを作成するよりも前に、まず最初にStripeが禁止している業種を確認して下さい。

Stripeアカウントについては、非常に簡単かつ誰でも作れるという情報で溢れています。
ですが、何でも販売許可されているわけではありません。

最初にやるべき事はアカウント作成ではなく、自分が販売したい商品が禁則事項に抵触していないか?その確認です。

下記リンク先がStripeが示している禁止業種のリストになります。

JJ
JJ

私の場合は、禁止業種に該当するとStripeに判断されるビジネスモデルの説明をした事が申請を却下された一因です。
禁止業種と疑われる事がないよう本番環境申請を行って下さい。

Stripeに再申請、そして承認されるまで

発端は禁止業種に該当していると判断されたから、でした。

そこで、メールを返信して誤解であり再審査を希望する旨を伝えました。

ビジネスの詳細を確認できるビジネスウェブサイトが必要

Stripeから

ビジネスの詳細を確認できる、ご登録されている個人 Facebook ページ以外の貴社のビジネスウェブサイトやソーシャルメディアのビジネスプロフィールを提供して下さい。

と問い合わせがありました。

JJ
JJ

持っていません、そんなサイト。。

無いものは仕方がないので、この問い合わせについては一先ず

  • 現時点ではWebサイトを持っていない
  • ビジネスモデルを文章で詳細に説明

の2点を返答しました。

ビジネスポートフォリオ、関連ウェブページ、プロフェッショナルリスティングの提出

数日後、再び返信を頂きました。

ビジネスポートフォリオ、関連ウェブページやソーシャルメディア、プロフェッショナルリスティングに記載などをご提示ください。

前回の回答では審査できる材料が揃っておらず、追加で確認したい事があるとの事でした。

この3点についてもメールでStripeに説明しました。
ビジネスポートフォリオについては、私の資産も開示しました。

これは推測ですが、私の資産に負債が無かった点は審査が通った一因かもしれません。

関連ウェブページ・ソーシャルメディアについては、プライベート情報である事を明記した上でこのブログのURLやブログと連携させているTwitterアカウントをお伝えしました。

以降も読み進めて頂ければわかりますが、プライベートブログやTwitter等SNSアカウントを提示しても審査は通りません。

更なるビジネスモデルの説明

しかし、審査部門から更に以下の説明を求められました。

審査を進めるために、下記3点について情報を提供してください

  • 貴社のビジネスモデルの詳しい説明
  • Stripe を介してお取り扱いの商品・サービスの詳しい説明
  • Stripe を介して支払いを受け付ける際の、資金フロー・決済フローの詳しい説明

 

 

JJ
JJ

この返信を頂いた時は、もう無理だろうと思いました。

しかし、挫けずに全て説明させて頂きました。

ビジネスモデルについて、今まで以上に更に詳細に説明させて頂きました。

銀行から融資を受ける際に必要な情報は何か?という観点に似ていると思います。事業主の観点で全力でプレゼンしました。

資金フロー・決済フローについての問い合わせに対しては、当初のプランを変更して再提示しました。

私はビジネス発案当初はアプリケーションでクローズしてStripeのサーバーにアクセスして決済を行うまでを実装する予定でしたが、このトリッキーな決済フローを捨て、WordPressにWP Full Stripeプラグインを導入して決済するというオーソドックスな方法に舵を切り、その旨を回答しました。

そして、Stripeの再審査手続きと平行して、レンタルサーバーと契約してWebサイトの立ち上げも開始しました。

ビジネスWebサイトを用意する事は必須条件

私が使っているのは国内シェアNo.1のレンタルサーバーサービスであるエックスサーバーです。
私自身もStripeのサービスが正常稼働していますので、これからWebサイトを立ち上げるという方には稼働実績は私自身が確認済みで保証できますのでオススメです。

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またしても申請却下される

ここまでStripeとやり取りしてきて、その途中でビジネスWebサイトが存在する事が絶対条件である事は感じていました。

次にStripeから頂いた回答は、

やはり貴社のビジネスに関係があるウェブサイトをお持ちでない場合にはサポートが難しいかと判断となりました。
ご登録いただいている Facebook ページが個人ページのため、貴社のビジネスの内容が確認できかねます。

 

初回に受信したメールは申請却下時のテンプレートメールだと思いますのでスクショを上げましたが、それ以降のやり取りは私個人とのメールになる為、スクショは出しませんが概ね上記の回答を頂きました。

 

やはりWebサイトが必要。それもビジネスがわかるWebサイトが必要。
既存プライベートブログやSNSを提示しても審査は通らない。

この記事を書いている現時点(2021年12月)では、この2つは明確な事実です。
今後は更に基準が厳しくなる事も想定した方が良いでしょう。

ついに本番申請が通る

ここからはビジネス用のWebサイト製作に注力しました。
ブログ同様にサイトに必要な要素を設置し、書き込み、何がやりたいのか、そして何をするのか情報を織り込んでいきました。

販売商品の説明ページも作成しました。
このページは製作途中である旨、ページ内にコメントを入れておきました。

そして、新規に立ち上げたWebサイトURLをStripeのダッシュボードに登録し直して、これがラストチャンスとStripeに連絡を入れました。

4日後にメール回答を頂きました。

弊社の専門チームが貴社のウェブサイトについてご確認いたしました。
現在貴社アカウントが再度有効となりました

 

JJ
JJ

遂にやりました!
努力が報われました!!

これが私がStripeを使えるようになるまでの長い道のりです。

最初に禁止業種と捉えかねない説明をしたのが悪かったのですが、ビジネスWebサイトが無い事も影響してかなり慎重に再審査を受けたのだと思います。

この記事がStripe利用者の問題解決に至るまでの1つの事例として参考になれば幸いです。

 

ご覧いただき、ありがとうございました。

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