株式投資家の生存確率は5~10%と言われています。
負け組トレーダーだった私は何度も投資セミナーを受講しました。私は、本格的に投資の世界に足を踏み入れて未だ1年しか経っていない若輩者で、今もいつ退場するかわからない身です。
ですが、今回は、株式投資を始めてみたい、もしくは、今よりも更に勝てるようになりたい、そういう思いで、巷で開催されている投資セミナーに興味があるという方へ向けた記事です。
セミナー主催者への業務妨害と捉えられかねないので、主催者名は伏せます。別に誹謗はしていませんし、実際にセミナー受講した者が事実を語るだけです。
私が受講した事があるセミナーに対しての主観であり、全てのセミナーに当てはまるものではありませんので、あしからず。
有料投資セミナーを受講される方は、事前に評判を調査して参加なさって下さい。
また、株式投資は、さまざまなリスクを正しく認識したうえで、ご自身の判断と責任に基づいて行って下さい。
セミナーで何を学べるのか?
うーん、わからない
お前は出だしから何を言っているんだ
と思われた事でしょう。すみません、実際、わかりません。
通常は、カリキュラムが組まれていて、初歩(何も知らない方向けの用語説明等) から中級、上級と進んでいくそうです。ですが、上級の人ってセミナー行かなくても勝てるよね?何で行くのだろう??何を教えているのか、何を知りたくて受講するのかは不明です。
私の受講経験は3回
- デイトレ特化セミナー(30万円也)
- テクニカル分析に基づいた必勝パターン解説セミナー(30万円也)
- ファンダメンタルズ分析法とデイトレ手法のセット(20万円也)
です。
1.デイトレ特化セミナー
講師がザラ場で実際にトレードするという触れ込みでしたが、講師はトレードせず。
たまに約定音が鳴っていましたが、受講者に見せていたモニター外なので何を何円で売買していたのかは不明。
テキストがあり、そこにはチャート形状の必勝パターン例が複数書かれていました。しかし、ザラ場でそれに該当するチャートを見る事は1度も無く、
「あ、今来そう、来そうだよ」
からの
「あー、ダメかぁ」
「ここを買い上がってくれたら強いんだけどなぁ」
のオンパレード。
いやいや、板見てたらそれはわかるで、私。
(´σ `) ホジホジ
触れ込みと違い過ぎてて、得るものが無かったセミナーでした 。
2.テクニカル分析に基づいた必勝パターン解説セミナー
書籍を出している某氏本人が講師となり、本で謳っている必勝パターンを完コピするというものです。数種類のオシレーターの組み合わせで、IN/OUTのタイミングがわかるというウリ文句です。
私、この書籍が発刊された時に購入しまして、実際1週間程は勝てたんです。
それは投資駆け出しの時で、資金100万をフルレバレッジで売買するメンタル強者(=バカ) だったのですが、こんなド素人トレーダーが1日3~7万勝てたのです。
ですが、まぁドカンとやられますよね。ええ、しっかりやられました、追証払うまで。
レ(゚∀゚;)ヘ=З=З=З 退場しちゃったよ
そこで考えたのが、著者本人が開催するセミナーがあるのなら参加して、最初の頃の勝率を取り戻そう、でした。
セミナー回数は3回。会場に行くも良し、行けなければ録画動画を見ても良し。
初回、週末に胸を躍らせながら会場に行きました。
冒頭に司会者が言いました。
「注意事項で~す。
問い合わせには応じますが、必ず会員サイトの講義動画を見た上で、それでもわからなかったら問い合わせて下さい。
個別の銘柄についてのお問い合わせには一切お答え致しませぇ~ん」
問題は太字の制限です。
そもそも、「書籍を読んでその通りにやっているつもりなのに、勝てない」のです。
だから参加しているわけですよ?
ということは、
- 書籍や会員サイトの解説動画(数分の解説動画が数本というクソ運営。) 通りにやってもダメだった
- なぜだろう?
- 何が間違っていたのか教えて欲しい!
こうなりませんか?それを運営は拒否したんです。
セミナー中に見せるチャートも、前もって準備していたチャートばかりです。良いチャート形状を探してきて、それを題材にした後講釈なんか誰にでもできます。
ところが、講師が気を緩めたのでしょうか、
「じゃあ、昨日の9984 SBGの日足で解説しましょうか」
と言ってチャートをスクリーンに表示して、講師は硬直。
「。。。 うーん、これはあんまりよくねぇな」(そっ閉じ
会場、爆笑。なんで笑えるんだろ?
これは、しっかり解説しろよって全員怒る所じゃないですか??
また、講師は
- 私はチャートを見れば、未来が見える(彼はジョン・タイターなんだって。)
- デイトレなんて、スマホだけでできる。PCなんて要らない
- 逆指値とか、そんな小難しい機能は覚えなく良い。買いたい時はここをポチって押せ
- 数十銘柄監視していても、講義動画のようなチャートが見つからないと質問される方が結構いるんですが、だったらね、私が言ってる通りの動きをする銘柄を探せばいいんですよ
と、言い放ちました。
一番大事な資金管理(損切り等) については一切講義なし、講義動画にも無し。
さすがにセミナーレベルの低さに呆れてしまい、残りの2回は不参加でした。こんな低レベルな内容でもウットリ聞き惚れている参加者と交流を持っても時間のムダなので、懇親会にも参加しませんでした。
支払ったお金が勿体ないので一応録画動画は見ましたが、私にとっては有益情報はありませんでした。教本に書いてある事や自分で調べたらわかる事ばかりだったからです。
これ程、死に金を使ったと思った事はありませんでした。
上海で1晩50万使った死に金の件は忘れたのでノーカウント
ついでに言うと、会員サイトで公開されていた動画は自分のPCに保存できないようになっており、継続会員にならない時点で見られなくなってしまいました。
(サイトのソースを解析して、動画保存できない事がわかり断念しました)
大金を払っているのに自分の資産にできないのは悔しいです。
事実なので伏せる必要は全くないのでバラシますが、これ、高澤健太です。
3.ファンダメンタルズ分析法とデイトレ手法のセット
実は、これは大当たりのセミナーでした。
2日連続の座学の後はSNSを使った質疑応答がセットになっていました。順張りから逆張りに変えて勝率が上がったのは、このセミナーがきっかけです。
さすがに詳細は書けませんが、講師は専業トレーダー歴20年超の億トレーダーで、検索すれば名前が挙がる程の凄い方でした。
ザラ場のデイトレを見せて頂いたり、業界の裏話等、勝つ5%側というものを見せつけられた、という印象です。
何より素晴らしかったのが人柄でした。受講者から次々と出される質問に、全て懇切丁寧に説明して頂き、何より会話能力が秀い出てらっしゃいました。
理路整然とよどみなく講話される姿は非常に素晴らしかったです。
ちなみに1で書いたセミナーでいくつかの必勝パターンが語られ、それについて講師と話したのですが、
あぁ、全部10年前には優位性があって流行りましたね。今は全く通用しませんよ
と言われました。
過去ブログでテクニカル否定派だと書いた事がありますが、その理由は上記2、3のセミナーを受講した事に起因しています。
セミナー受講は有益か?
投資初心者の方
結論から言いますが、「(ほぼ)無益」です。
巷には数多の投資本で溢れています。投資初心者向けの投資入門書籍しかり、テクニカル分析に重点を置いた必勝パターン伝授本の類です。
入門書籍は取引の基本や用語説明もなされている為、イチから始める方は当然読まれているはずです。
書籍から得られる情報以上のものを提供してくれるセミナーは少ないと思います。しっかりとリサーチすれば、自分の欲する情報を提供してくれる主催者もあるとは思います。
仮にですが、数千円の書籍で手に入る情報を、わざわざ数十万の金を出して手取り足取り教えてもらおう、なんていうスタンスで相場に足を踏み入れたなら、絶対退場すると思います。
また、大抵のセミナーはテクニカル分析を主体とした攻略セミナーです。もしテクニカル分析に優位性があると思うなら受講しても損した気分にはならないだろう、と思います。
投資経験者の方
やはり無益だと思いますが、
ファンダ無視の方がファンダ分析セミナーを受講されるのは有益であろうと思います。ファンダ分析メインの方は、そもそも短期の「投機」では無く、長期「投資」をなさっているのでしょうからセミナーには縁はない、と思います。
最後に
私はテクニカル分析を否定と言っていますが、全く否定はしていません。
否定する理由は複数挙げられるのですが、有料セミナーで体感して得た事ですので今の所は書くつもりはありません。
また、セミナー受講して「無益と感じた」と書きましたが、それは自分自身が成長しているから「無益」と感じたのだと思いたいです。
そういう感覚になったという点では、活きた金を使ったのだと思いたいです。
ゲームの相手がテクニカル分析を元に売買してくる事は想定しています。そういう意味では需給タイミングの変化を意識する為に使っています。
とはいえ、相場を動かしているのは大口さんとHFTなんですよね。。
悪口を言うと自分に返ってくる、運が逃げる等といいますが、私と同じように死に金を作るような方を増やしたくない、という思いで綴りました。
別に悪口は書いていません。冒頭に書いた通り、受講した内容を客観的事実として述べただけです。
リフレインになりますが、
「株式投資の生存確率は5~10%と言われています」
一見狭き門のようですが、高校、大学の合格率や、大手企業の採用倍率に比べたら、大差ないな、という軽い気持ちでいます。
「退場せずにしがみついてりゃ10%側に入ってる」って気持ちで向き合って行こうと思います。
※株式投資は、さまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行って下さい。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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