鬱で退職した男~回復への道~

日常・その他

最初に申し上げますが、私は何かに突出して優れた人物ではなく、凡人です。

そんな男が、約2年間休職していましたが、先日退職しました。

社会人になって、初めて無職になりました。少しだけ怖いですが、組織に属するのを是としない社会不適合者ですから、少し気持ちが軽くなりました。

とある鬱な凡人の男が、次の1歩を踏み出す為に退職を決断した心境を綴りました。

同じ境遇の人がいたら、共に少しでも前に進めるよう心に届けば嬉しいです。

私はパチ屋には行くし、ブログは書いているし、デイトレする時もあります。
はたから見たら「おまえ、鬱病なのか?」と思われているのではないかと思います。
語りたくない事もありますが、未だに鬱病診断が下されています。スロは生活する上で助かってるんよね。。

鬱に至る経緯

私は、ブログでは鬱病の事は殆ど書いていません。

鬱々とした気持ちを吐露しても建設的ではないし、ブログ開設初期に、鬱になった経緯を書いているので、それ以上は書くことはありませんでした。

嬉しい事に最近再びアクセス数が増えてきています。スロカスが燃え尽きて只のカスになった経緯に興味ある方は下記の過去記事を御覧下さい。
読者の身近に鬱病の方、燃え尽き症候群や「以前と何か変わった気がする」という徴候を感じる方がいらっしゃったら、その方の語られない内面を感じられるかもしれないと思い、リンクを貼っておきます。

鬱病のきっかけ。



鬱病トリガの1つである「残業300時間」についての葛藤。

「残業300時間」の職場の赤裸々な実態 。

なぜパチスロを打ちに行くのか? 

怒り。 

ストレスの元を断ち切る

私のストレス原因

ストレス原因を自ら的確に理解する事は重要だと思います。

私にとって労働自体はストレスではありません。労働対価を得る事は喜びです。
引き金は、顧客から毎日浴びせられる罵詈雑言と、それに便乗して顧客と一緒に全責任を私に背負わせた上司。
20人日の見積の開発を、私1人で3日で終わらせる等の馬車馬っぷりを披露した結果、それらの成果を全てかっさらった上司。
残業150~300時間/月の身体的負担。
その時、役員も周りの社員も皆定時退社。

定時で帰宅するなという事ではなく、社員1人に巨大プロジェクトを任せて、それが外注を使っても仕事を回しきれない曰く付き案件であると事前にわかっていたのに受託した事。そして案の定デスマーチとなるも組織変更をしない事。

私は接待予算を50万/月を持っていたのですが、その程度の役職の裁量範囲で人を動かしても無理ゲーなクソプロジェクト。

そもそも、そんなデスマーチをしている事を把握していない役員と、把握しているが役員に報告せず、私に「何とかしてくれ」しか言わない上司への怒り。

結果、キャリアアップの海外転職をしましたが、そこの上司が業務後のプライベート時間全てに干渉してきてメンタルが弱まりました。私にとって1人で過ごす時間は必要不可欠なものです。何十回と、どんな理由で拒否してもダメでした。

上司は気性のムラが激しい為、何とか穏便に関係を築こうと上司の為に用意したポケットマネーの接待予算が20万/月。
そんな事をしていると、等比数列グラフを描くように溜まっていくヘイト。そうして積もった我慢が臨界点に達して喧嘩。

約2年もの休職期間を得ましたが、それでもストレスの根本を断ち切っていなかったので、ブログタイトル通り「不毛な日々」を過ごしていたと思います。

吾輩は組織に属する事が苦手である

組織に属する事が苦手な部類ではあります。

組織には必ず1人はいるであろう、薀蓄披露が大好き野郎のマウントを取りたがる話を笑って聞き流してあげる度量はありません。むしろワンランク上のネタをプレゼントしてあげる度量の狭い男です。

日本の雇用制度が好きではない事も理由の1つです。雇用保険等、いざという時の保証については異論はありませんが、力無き者であっても解雇する事が難しい事が好きではありません。

入社したもの勝ちで、会社にしがみつく人の給料を私が稼ぐ関係がイヤなのです。

私に罵詈雑言を浴びせた客は、部下からも下請けからも誰からも嫌われていましたが、必要な予算も大幅に削って無理やりに仕事をさせる事から、開発費という数字だけでみると結果を出すので出世していきます。こういう事にも理不尽さを感じて馴染めません。凄いのはオマエでは無くて周囲の人達なのに、という気持ちが勝ってしまいます。

話が変わりますが、先日、パチンコ屋に平日朝からスーツ姿で来店して、昼休憩を取ってまで遊び続けているサラリーマンを見ました。

こういう人は以前からずっと生息していますが、何故こんなモラルの無い人と強調して仕事をしないといけないのでしょうか。

絶対数で考えれば非常に稀な人ではありますが、そんな些末な事が許せないのが自分です。

先日、アナウンサーの高橋真麻さんが「大きな組織に属したいという思いがあった」と仰っている記事を読みましたが、そう望む人もいるんだなと、私は結構驚きました。

退職せずに休職を続けていた理由

1回転職していますが、それはキャリアアップで転職したからです。

また転職すると、自分の状況を客観的に考えてキャリアダウンにしかならない、年収も平均年収以下に大幅ダウンする事が明白だった為、二の足を踏んでいました。毎月20万円も散財していた男が、手取り20万程のリーマン生活を過ごす事になるかもしれないという葛藤を続けていました。

1歩進む為の「退職」

長期間休んでいても、自分の内面は何ら変化を感じませんでした。

原因は明確で、状況打破の足かせは収入ダウン。
しかし、それで二の足を踏んで停滞するのであれば、やはり退職がベターなのではないかという結論を出しました。


上の記事の中で、カズレーザー氏が「成功しないんだったら、後悔という形ではどちらも同じ」と言っていて、深い事を言っているなと一瞬だけ思いました。

ただ、成功しなかったら後悔するという前提が間違っていると思います。
私は自分の選択を今まで後悔した事は無いのでスルーした記事です。失敗した時に考える事は「仕方ない。次に活かそう」です。

他人に任せて行動した結果、後悔するならまだしも、私は自分で考えて行動した結果が失敗でも後悔する事はありません。
これは、私が人を「凄い人だな」と思う事があっても、決して「羨ましいな」と思わない事が起因していると思います。

凄い人達は、運や人の縁等もあるでしょうが 、間違いなく人並み以上の努力をして結果を出した人であり、同じ努力をしていない自分が、その結果を見て羨む事はおかしいと考えています。

退職の仕方で思う事

近年、退職代行サービスを利用する人が増えつつありますが、私はそれは邪道だと思います。

私は社会人として常識的行動に則って社長に退職願を提出し、その後話し合いを続け、円満に退職しました。

人間関係が拗れて会いたくない人物がいたり、長期休職しているとそのままフェードアウトしたい気持ちがあるかもしれません。しかし、それは、私は社会人として最低な手段だと思います。自分の信用を地の底まで落とす行為だと思います。辞めるのだから、後はどう思われようが良いという自分勝手な悪手であると。

そんな人物が、転職できて他の組織に属したとして、信用を得る仕事を遂行できるのでしょうか?
前職を辞した経緯を知る事はできませんが、人格はそうそう変わるものではないと思うので、誠実さの面において私は否定的に捉えます。

私よりも重度な鬱の方で、代行サービスに頼らざるを得ない人はいると思います。そういう方でも、主治医と相談して行動選択すれば良いと思います。

主観ですが、回復させたい気持ちを持っているのであれば、自ら行動する事が第一歩を踏み出す事に繋がると信じています。
で、私が考える真っ当な行動をしたお陰なのか、私の退職を早速聞きつけ、以前在籍していた会社や協業会社から「うちに来て復帰しない?」と声を掛けて頂いています。

今の所、そんな気持ちにはなりませんが。

リーマンではなくなりましたが、ブログの「鬱リーマン」は名を変えずに続けます。

そして、ハローワーク・デビューしてみます。生活に困ったら安月給であろうがサラリーマンを下っ端からやり直します。

心に響く歌

鬱病の人に「頑張れ」は禁句と言われますが、私の場合は半分当たっていて、半分は当たっていません。
そっとしておいて欲しい気持ちが強いですが、優しく背中を押して上げる事も必要だと思います。難しくて上手く説明できないのですが。。

私の場合は、妻や友人に恵まれました。

妻は3年程休めば良いと言い、他に何も言いませんし、友人は日にち薬だ、と言います。どちらも、今までの働き方が異常だったのだ。おまえは何も悪くないと言ってくれます。肯定してあげる事が大切な気がします。

今、私の心に響く歌があります。

谷口宗一の「空を見上げる涙は・・・」

青空の下で笑っている人でさえ
灰色の空を苦しいほど知っている
 
君の手のひらの大きすぎる悲しみを
僕が支えては今は君が駄目になる
 
精一杯戦って負けるなら負けなよ
泣きながらでもいい 上を向いていよう
 
まだ挫けないで 空を見上げる涙は
強くなるための水晶のかけら

長文となりましたが、最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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